過敏性腸症候群

症状・重症度チェック

過敏性腸症候群の症状チェック
  • 便秘、下痢が続いている
  • 一度でも血便があった
  • 腹痛、お腹の不調が数週間続いている
  • 急な腹痛や下痢で1日に何度もトイレに駆け込む
  • 便秘ぎみで、便がコロコロしている
  • 腹痛があるが、排便直後は一時的に和らぐ
  • 排便回数が日によってバラバラ
  • 夜中に腹痛で目が覚めることがある
  • 食事、運動習慣は変わらないのに1カ月で2㎏以上体重が減った
  • 便潜血検査で陽性だった

上記のうち、1つでも該当する場合には、過敏性腸症候群の可能性があります。
特に血便があった、便潜血検査で陽性だったという場合には、早急な受診が必要です。

過敏性腸症候群(IBS)とは?
種類は4タイプ

過敏性腸症候群は、慢性的な腹痛、便秘、下痢、血便などの症状が認められる一方で、大腸に炎症や潰瘍、がんなどの病変が認めらない状態を指します。排便によって一時的に症状が軽快するという特徴を持ちますが、しばらくするとまた同じような症状に見舞われ、QOLを低下させます。
過敏性腸症候群は、症状の種類に応じて、大きく以下の4タイプに分けられます。

種類

下痢型

激しい腹痛に伴い、下痢をきたします。1日に何度も、場合によっては10回以上、トイレに行く必要が生じます。急な腹痛・下痢に強い不安を覚え、仕事や学業、あるいは外出そのものが難しくなることがあります。
比較的男性に多いタイプです。

便秘型

慢性的な便秘に見舞われるタイプです。特に、何らかの緊張を抱えている時に便秘になることが多いようです。また排便があったとしても、コロコロとした硬い便が見られます。
男性よりも女性の発症率が高くなります。

混合型

下痢と便秘が交互に繰り返されるタイプです。大腸がんの場合にも、同じような症状が見られることがあります。
特に性差はありませんが、若い世代での発症が目立ちます。

分類不能型(ガス型)

おならが多い「ガス型」などの、分類ができないタイプです。
健康な人でもおならはしますが、以前より回数が増えた、いつもお腹が張っている感じがする、においがきつくなったという場合には、過敏性腸症候群を含めた病気を疑い、受診しましょう。

原因はストレス?食べ物?

過敏性腸症候群の原因はストレス?食事?過敏性腸症候群の原因については、未だはっきりしたことが分かっていません。
しかし、ストレス、食生活の乱れ、腸内細菌叢の変化、遺伝、腸炎などが発症に影響しているのではないか、との指摘があります。実際に、強いストレスを感じた時に症状が強く現れる傾向があります。また、受験を乗り越えた後にウソのように症状が軽快する、というケースも見られます。
仕事や学業、人間関係などによってストレスを抱えがちな人、そういったタイミングにある時は、特に注意が必要です。

過敏性腸症候群は病院に行くべき?
検査と診断

過敏性腸症候群が疑われる症状がある場合には、医療機関を受診することをおすすめします。指摘されている原因(ストレス、食生活の乱れ等)にご自身で対処するということも大切ですが、うまく改善されずにストレスばかりが溜まり、さらに症状が悪化するということもあります。また、大腸がんなど、似た症状を持つ病気との鑑別という意味でも、医療機関での診断は欠かせません。

検査・診断

血液検査、尿検査、便潜血検査などを行い、炎症・貧血・便潜血が認められた場合には、大腸カメラ検査を行い、診断します。
また場合によっては、CT検査、超音波検査などを行うこともあります。

治し方

生活習慣の改善

現在の生活習慣についてお伺いし、改善すべき点があればその指導を行います。
入学・入社試験、学業、仕事、転職、転居、家庭問題などで強いストレスを感じている場合には、その点についてもお聞かせください。

食事療法

1日3食をできるだけ決まった時間に摂る、刺激物・アルコール・カフェイン・脂っこいものを食べ過ぎない、栄養バランスの良い食事を摂るなど、一般的に良いとされている食習慣を継続します。

薬物療法

生活習慣の改善に加えて、症状を抑えたり腸の働きを助ける作用を持つお薬を用いた薬物療法を行います。
過敏性腸症候群の薬物療法は、すぐに効果が得られるものではありません。お薬の効き具合についてよく医師と話し合いながら、正しく服用していきましょう。

薬の種類

下痢型、便秘型などのタイプに応じたお薬を処方します。
主に使用するものとしては、蠕動運動を抑制する薬/促進する薬、便をやわらかくする薬、腹痛を抑える薬、腸内細菌叢を整える薬などが挙げられます。
その他、必要に応じて、漢方薬、抗アレルギー薬、抗うつ薬などを処方することもあります。